《本編あらすじ》
宮城県で水産加工会社を経営する主人公・大森浩士が一度は倒産、うつ状態になるも息子・辛一と力を合わせて再建、ようやく事業のめども立ち、これからという時に『3.11大震災』に見舞われた。主人公の妻も、そして息子夫婦、さらには、かわいい孫も津波に流され、工場も跡形もなくなる。死を覚悟するが、ボランティアに来ていた女性・景子に救われ、立ち上がる。
DVDと「自殺防止国民運動」
NPO法人「再チャレンジ東京」事務局長 平林 朋紀
1998年(平成10年)以来,日本人の自殺者数は13年連続で3万人を下ることがありません。自殺は、家族・親族・友人・職場の同僚・その報道を目にした人々、さらに国家的損失など、多方面に多大な影響を与えます(経済的損失だけで年間2・7兆円※厚生労働省試算=消費税1%以上)。
とりわけ「助けることができなかった」という無力感や喪失感は遺族や周囲の人々に想像以上の影響をもたらし、その人のその後の人生の価値観さえ奪い去ってしまうこともあります。
政府としても「自殺対策基本法」に基づき本腰を据えて取り組んでいることは承知していますが、自殺者の統計を見る限り実効性に乏しく、十分にその責務を果たしているとは言えない現状があります。これはひとえに自殺の原因・実態に対する適切でない分析・評価がなされ、正しい方向に対策が向けられていないと思われます。
そこで、NPO法人「再チャレンジ東京」は、実効性の高い取り組みの推進へと舵を切ることを願い“自殺防止”を“国民運動”として位置づけ、各界挙げて知恵とアイデアを出し合い、さまざまな運動を展開してまいります。このDVDは、その一環として製作されたものです。主旨にご賛同いただいき、更なるご支援をお願い致します。
平成24年1月
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このDVDは希望者には無料で配布いたします。
下記、3つの方法でお申し込みください。
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1.電話 TEL.03-3207-7566まで。
2.ファクス チラシ裏面 をダウンロードし、申し込み欄に必要事項をご記入の上、ファクスしてください。
3.フォームメール
こちら よりお問い合わせ内容の欄にチェックを入れて送信して下さい。 |
DVDご案内チラシはこちらからご覧になれます。
※PDFとしてダウンロードできます。 |
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※このDVDは東京都地域自殺対策緊急強化補助事業の補助金と、当NPOの活動に賛同された篤志家の方々のご厚意により作成しています。
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●現地のロケは名取市閖上(ゆりあげ)海岸と子供たちが14人も犠牲になった閖上中学校。
海を見ながら主人公の大森が、倒産の痛手に放心状態。息子が金の工面をして立ち直る場面や津波ですべてを失った主人公とボランティアとのやり取りが印象的だ。
  
●総合プロデュース:高谷秀司
●製作:(株)タイムワープ
●監督:青柳弘邦 ●撮影:渡辺勝見
●音楽:高谷秀司(クオリア)
●原作:曽根純夫 ●脚本:上下真三
●製作プロデューサー:稲垣雄一郎
●ディレクター:吉川 孝
〈キャスト〉大森浩士:蕪木陽青生
大森幸一:高谷 秀司
景 子:神谷れい子 |
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プロフィール |
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神谷れい子(景子役)
繊細な心根に裏打ちされた大胆でかつ雅な女優。この映画でのボランティア役はこの人以外では務まらなかった。大阪弁で語る突き抜けた言い様に真実がこもる。生きる勇気を自然体で伝えられる逸材。
蕪木 陽青生(大森浩士役)
この人の生き様を一言で言うなら『渋い』役者としての生き様も役に賭ける志も煌びやかで素朴。現代社会をシンボリックに象徴する主人公を演じながら、今後の人間としてのあり方のを如実に表現しつくしているのは、見事。
青柳 弘邦(監督)
鋭敏な感性と途轍もない想像力。的確で、素早い判断で、スタッフを掌握していく統率力が生命を輝かせる。作品を作る意地とプライドは、伝播し燦然と輝く。懐の大きさは、天下一。
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高谷 秀司(総合プロデュース、大森浩一役)
日本を代表するブルースギタリスト。渡米後、ラリー・カールトン、デューク・ジョーダンらと共演。2002年にマサ大家とG2usを結成し、ヨーロッパ、アメリカツアーを経て、ジャンジャック・ミルトゥー、ポール・ブラウンらと共演。シドニーオペラハウス「日豪交流年・ジャパンフェスティバル」、フランス大使館後援の「音楽の祭日」、人間国宝・山本邦山と東京藝術大学120周年記念「ジャズin藝大」などでも公演し好評を博した。童謡をカヴァーしたG2us「ふるさと」のリリース、土方歳三や石田光成を題材にしたギター歴史語りや、フラメンコダンサーとの共演など、斬新な手法と繊細かつ大胆な音楽表現で、ヨーロッパ・アメリカを始め世界中の観客を魅了し続けている。
海外での活動を中心に行っていたが、震災をきっかけに、日本でのチャリティー、ボランティア活動を精力的に展開し、NPO法人再チャレンジ東京の震災復興、自殺防止映画のプロデュース・出演、ふるさと未来研究所の理事、生物多様性会議など、様々な分野から震災復興に尽力している。ブログアドレス http://takatani.sblo.jp/ |
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