田中さんによれば、宮城・福島・岩手3県の被災地では、精神科医によるセミナーがたびたび開かれ、また,巡回しては「眠れていますか」などと声をかけ、精神科に通わせ、睡眠薬を投与、その結果が自死につながっているという。また教育現場でも子供たちが「うつ病」と診断され、向精神薬を投与され入退院を繰り返す子供が増えているといいます。
防潮堤を万里の長城並みに造ったり、ガレキはいつになっても片付かず、二重ローン問題も解決せず、補助金の申請も素人にはあまりに難しく、ただ精神福祉士や保健婦さんが「眠れていますか」では、根本的に問題が解決するわけはありません。福島県では120人も自死者が増えているのに表には出ないらしい。
「心のケア」と称して精神科へつなげる行政を見直し、子供の遊び場確保や勉強する環境を整えたり、横浜国立大元教授・宮脇明さんが実践されている「植樹による海との共存」の在り方が今後の被災地での生きる道ではないかと述べていました。 |
田中幸子全国自死遺族連絡会世話人
平成24年度NPO法人「再チャレンジ東京」、自殺防止国民運動本部定期総会
(於・アルカディア市ヶ谷) |