いじめ・不登校・自殺の
根本原因が見えてきた!
現場の取り組みとしては4半世紀。試行錯誤と次々突きつけられる問題事例に、その探求と解明すらおぼつかないままに、即効の対策ばかりが求められてきた。個々の心ある人たちの実践も、そこに見出すべき深層や、より複合化した要因を検討する間もなく、対処のみが先行してきた。現場は思索と方法化に怠慢だったわけではない。問題の深刻さと根の深さにたじろぎ、むしろ慎重ですらあった。その過程で少しずつ実績を上げ、より本質に依処した対応をもたらす実践も語られ始めた。そうした当事者をパネリストとし、表層と理念と感情化に傾斜しがちなこの根幹の問題にメスを入れた。 |
《基調講演》
●子供を救った奇跡の食育
いじめ・非行がなくなり、優秀校に変わった
長野県・真田中学の実験
報告者:大塚 貢(教育・食育研究家)
●栄養で発達障害児を治す
障害児をミネラルで普通児に=20例の報告
報告者:国光 美佳
(「たべなきゃ危険」などの著者) |
司会/宮川俊彦

(作家・表現分析者、財団法人国語作文教育研究所所長、北京大学客員教授)
いろんな問題が提起された。未成熟の大人の問題や広がりつつある格差も問題だ。出席者との討論もしたかったが、時間の関係で無理でしたので、是非、シンポジウムを2回3回と続けていきたいと思う。
《訃報》「特別シンポジウム2013」の司会進行をしていただいた宮川俊彦 先生は去る5月14日急逝されました。ここに慎んで哀悼の意を表し、先生の遺言となりました〈作文コンクール〉に全力で取り組んで参る所存であります。宮川先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
「特別シンポジウム2013」パネラー一同/NPO法人「再チャレンジ東京」スタッフ一同
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●パネラー 松本零士
(漫画家・銀河鉄道999、宇宙戦艦ヤマトなど)
私らの子供時代は、ガキ大将もいたが、それぞれケンカが強い子、勉強ができる子、魚とりがうまい子など、みんな光っていた。平等主義は良くない。弱い者いじめはけしからんという風潮があった。 |
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●パネラー ケント・ギルバート(弁護士)
基本は自立だと思う。足りないところは家族が補い、地域社会が面倒を見る。どうにもならない場合は行政が出てゆく、個人が自立していればいじめられても対処できるものだ。 |
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●パネラー 田中幸子(全国自死遺族連絡会世話人)
子供たちに少しばかり異常があると早期発見・早期治療の掛け声でカウンセラーに送られ、向精神薬の世話になる。これでは健全な子供は育たない。社会的に追い込まれ、自殺につながっています。 |
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●パネラー 前田日明
(プロレスラー、青少年自己強化運動「The outsider」主宰)
山形で起きたマット事件がいじめの始まりで、その世代が大人になり、会社でもいじめがはびこる。バブル時代から日本人が幼くなった。 |
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●パネラー 大塚 貢(教育・食育研究家)
日本は非行や犯罪が日常茶飯事に起きている。なぜだろうと学校を中心に原因を探ってみたら、食生活がひどいものになっている。私の学校で肉中心の給食を昔の和食に変えたら、県下で最低の学校が全国トップクラスまでになった。 |
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●パネラー 国光美佳(食育研究家)
大塚先生と同じで、子供たちの発達障害の原因は脳に必要な栄養素であるカルシュウム、マグネシュウム、鉄、亜鉛や銅が極端に不足している。それを煮干し、昆布、アーモンドなどのミネラルを補給してやるとイライラが無くなり、学習意欲が向上する子供たちに変わった。 |
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●パネラー 神津健一
(医学博士、NPO法人予防医学代替医療振興協会理事長)
戦後の食生活が変わったことにより、食品添加物が世界一多く、1500種類も入っている。加えて薬は多重投与されているし、スマホやゲームで脳のストレスはいうに及ばず、人間性まで侵されているのが現状だ。 |
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特別シンポジウム
2013
(ダイジェスト版)
定価1,500円(税込)
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●パネラー 小倉 謙(NPO法人「再チャレンジ東京」理事)
日本は自殺対策が医療に任されている。借金や失恋で悩んでも医者では治せない。123万人が飲んでいるパキシルという向精神薬の効能書きには0.32%が自殺の企図があると書いてある。つまり4000人が自殺していることになる。この構造を変えなければ自殺者は減らない。 |
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